日本で「共感マップ」をググると、マーケティング文脈で、ペルソナの補強のような用途で作られるようなものが多く出てきます。「見たこと」「聞いたこと」みたいなセクションがあるやつですね。
今回の話題は、その共感マップとは違くて、ノーマングループの本家本元の形のやつです。
Empathy Mapping: The First Step in Design Thinking
Google UX Certificate の Course 2 では、この共感マップを、ユーザーインタビュー後の情報まとめに利用していました。ユーザーインタビュー後に人数分の共感マップを作成し、潜在的なユーザーニーズが重複しているかどうかをチェックします。
共感マップの作成手順
1. ユーザーの名前
中央にユーザーの名前を記入する。ユーザーの顔写真などがあるとイメージが湧きやすい。
2. 何を言っていたか
インタビューでの発言から引用する。自分の言葉で要約せずに、ユーザーの言ったことを正確に。自分の解釈が入り込まないように注意する。
3. 何を考えていたか
ユーザーが口頭で言ったこと、または、ボディランゲージや口調に表れていたことを書く。ここでもリサーチャー側からの解釈・推測はNG。
4. どんな行動をしたか
ユーザーがゴール達成までに行う行動のステップ。
5. どんな感情だったか
ユーザーが表現した感情をリストアップする。THINKS 部分に書いたことと重複してもOK。インタビュー中に感情について明示的に言及がなかったときは、「どう感じましたか?」と質問する。
作ってみる
「映画館の席予約システムの改善」というトピックで、ユーザーインタビューをしてみた結果をまとめました。まずは二人分…