Coursera の Google UX Design Certificate と、外部のUXメンターから学んだことのメモです。
1. 慎重に言葉を選ぶ
言葉の選び方によって、ユーザーを誘導しないようにする。
例えば、ユーザビリティテストの際に、「この改善されたボタンデザインは好きですか?」と質問した場合、ユーザーは「改善された」という言葉によって、肯定的な意見に誘導されてしまう。この場合は、「このボタンレイアウトについてどのように感じますか?」とオープンに聞くのが適当。ユーザーは外部からの影響を受けずに自分の考えを口にすることができる。
2. 周りの意見に影響されない環境で
グループインタビューでは、バンドワゴン効果の影響を受けて、グループの意見に合わせてしまい、オープンな議論が妨げられる可能性がある。
これを避けるための手法2つ。
- 1対1のインデプスインタビューを行う
- グループインタビューしかできない場合は、ディスカッション前に個人の意見をメモしてもらう
3. 言うことより行ったこと
ユーザーは本当のことだけを口にするわけではない。
口頭で話すこと、もし〜だったら〜するという仮定の話は、将来的な再現性に欠ける。それよりもむしろ、ユーザーが過去に実際に行った行動の話を聞くことが有効。
4. リサーチャーの振る舞いに注意
リサーチャーがユーザーと対話するときは、自分の口調やボディランゲージに注意する。ユーザーはリサーチャーの反応を伺いながら、相手に喜ばれるようなことを言ってしまうもの。声のトーンや表情の変化、意見への食いつき具合などで、リサーチャー自身の意見を示唆してしまわないようにする。
5. 自分のバイアスを意識する
バイアスを完全に断ち切ることはできないが、まずはバイアスがあるということを認識することから始める。
確証バイアス:自分の仮説に合う証拠を優先的に拾ってしまう
対策
- オープンクエスチョンを使う
- 自分の意見を挟まずに傾聴する
- 母数を増やす
リーセンシーバイアス:最後に聞いたことを大きく捉えてしまう
対策
- 録音や詳細なメモを取る
プライマシーバイアス:最初の印象に引きずられてしまう
対策
- 録音や詳細なメモを取る
アンコンシャスバイアス:無意識的に偏った見方をしてしまう
ex. 子育て支援アプリだから女性にインタビューしよう
対策
- 誰もがバイアスを持っているという前提に立つ
- 外部からの指摘を受ける